技術士(機械部門、電気電子部門)の「だぁー」が、気が向いた時に、思いつくまま綴っています。 みなさんも、気が向いた時に、思いつくままコメント下さい。 拍手コメントは、非公開なので、どんどん、好き勝手書いてね。
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だぁーです。
ご存じの通り、僕は技術屋さんなのですが、今、会社では品質保証の仕事をしています。
今日は、「品質保証とは何か」という話をしてみたいと思います。
一言でいうと、「顧客に要求された品質を満足していることを保証するために、どういう活動をしてどういう記録を残すかという仕組み作りをする」という感じかな。
ちょっとわかりにくいですね。
たとえば、顧客から「・・の能力のある人に仕事をさせること」という要望があった時、その度に、担当者がその能力を有することを証明する書類を作るのって、手間が掛かりますよね。
そこで、その部署全員に対して、誰がどんな能力があるかの一覧表を作っておけば、顧客から担当者の能力について問い合わせがあった時に、その一覧表を提示すればよいだけので楽ですよね。
品質保証とはそんな仕事です。
顧客から受注した装置の性能を検査した記録を作成する時、その成績書を毎回一から作成していたのでは大変ですよね。抜けが出たりしますよね。
成績書のフォーム(様式)を作っておけば、数値だけ書き換えたらいいだけなので楽ですよね。
品質保証とはそんな仕事です。
会社(部署)での仕事の仕方を文書にしたものを「品質マネジメントシステム」と言います。
その「品質マネジメントシステム」にどのような内容を書けばよいか(要求事項)を定めているのが、ISO9001という国際規格です。日本では、それを和訳したJIS Q9001というものが使われています。
「ISO9001認証」という言葉をよく聞くと思いますが、それは、その会社(部署)の「品質マネジメントシステム」がISO9001に書かれた要求事項を満たしているということを「認証組織」に認証してもらっているということです。
「ISO9001認証」を受けていることで顧客の信頼が得られたり、品質監査が免除になったりすることもあります。
仕事によっては、「ISO9001認証」を受けていないとさせてもらえないこともあるようです。
何より、基本的な仕事のルールは全部文書にしなければならないので、誰がやっても同じ仕事ができるというのが一番のメリットです。
僕は、そういうルール化された仕事の記録を整理したり、記録を作成し忘れている人に作成するようにフォローしたり、などなどの仕事をしています。
仕事をやり易くするためにルールを見直したり、ルール通りの仕事をしない人にルールを守るようにお願いしたり、などなどの仕事をしています。
品質保証の部署って、ちょっと変わった部署です。
例えば、営業部だったら、相手をするのは顧客ですよね。
資材部だったら、相手をするのは業者さんですよね。
品質保証の部署は、顧客の監査の対応もするけど、業者さんの監査もします。
「品質保証」というのは、まだまだ新しい概念なのですが、その「品質保証」が世の中に浸透してきたら、「顧客対応」の部署、「業者さん対応」の部署が別々になるのかな。
それとも、大企業も中小企業も、国内の会社も海外の会社も、どこの会社もISO9001に基づいて仕事をしているので、「品質監査」なんてものがなくなるのかな。
僕が、会社員をしている間には、そんなことにはならないようです。
「品質保証」って、どんな仕事か、なんとなく分かってもらえましたか。